元アルカンディア神聖王国の騎士として活躍していた「師匠」に森の中で育てられていた少女・ニーナは、
15歳の誕生日を迎えたある日、隣国ウルズガンドの使者から突然襲撃を受け、攫われてしまった。
ニーナは混乱しつつも、師匠から受け取った1通の手紙を開く。
そこにはニーナが「アルカンディア神聖王国」の姫であるという事実が書かれていた。
加えて、アルカンディア王家に生まれる聖女の血肉は、獣人に大きな力を与えるということも――。
そう、ニーナは国のために、冷酷非道な白狼王・ヴォルガに貢がれたのだ。
その後ニーナは、何度もヴォルガのもとから逃亡を試みるが、そのうちニーナを攫った本当の目的を知り…?